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2020/10/21 21:45


皆様、こんばんは。
デザイナーの沼本真希です。


今日は「ものづくりの裏側」を知っていただきたいと思い、
この記事を書きます。
ものづくりの裏側と言っても、デザインの事や制作工程についてではなく、
表立っては語られない隠れた努力について、お話しようと思います。


先日まで、11月25日にショップチャンネルで販売する商品の納品に追われており、
先週末に無事に完了いたしました。
その時に強く思ったことがありまして、、 それは、、、



「何が大変って、検品が一番大変なんじゃない?!?!」



ってことです。。


「え?! それ?! 」って思われた方もいらっしゃると思うのですが、
地味な仕事のようで、ものすごく時間がかかるお仕事なのです。
MAKI NUMOTOの商品の場合は、以下の流れで検品をします。


①スワロフスキーに、キズ・汚れ・欠けはないか。
(万が一汚れがあった場合は落ちるまで磨きます。キズ・欠けの場合は不良品として販売不可となります。)
②金具に不良はないか。
(イヤリング金具の場合、ネジバネが固くないか、ネジがスムーズに回るかをチェックし、
ネジバネの具合が同じものを左右セットにします。)
(ピアスキャッチの場合も、綺麗なキャッチを選び抜き、その中からちょうど良い装着具合のものを厳選します。
そして、装着した時のゆるさ・固さが同じものを左右セットにします。)
③留め具に不良はないか。
(ネックレスの場合、カニカンに不具合はないか、何回も確認をします。)
(ピンブローチの場合、タイタックキャッチがスムーズに取り外しできるか、何回も確認をします。)


以上の流れで、ロウ付けorキャスト製造(土台制作)→ メッキ → 石入れ 
の順番で出来上がったものを検品していくのですが、
それぞれの工程でも職人さんが検品をしております。
なので、1商品につき何回も、何十分もの時間をかけて検品をしている、 
ということになります...!!


そして衝撃なのが、「この検品に割いた時間分の人件費は、販売価格に反映されていない」ということです!



MAKI NUMOTOの商品の場合、基本的には
【原材料費 + 工賃】
から価格を割り出しているのですが、
独立するまで勤務していた数社の商品いずれも、
この検品にかかる費用を価格に上乗せしていませんでした。


消費者側からすれば、そんな費用まで上乗せされたらぼったくりでしょ!!
と思う気持ちもわからなくはないです...。
(実際、「これ検品してんの?! 」って思ってしまうくらい、
接着のりがはみ出したアクセサリーだったり糸がほつれてる洋服も売られていますしね。。)


検品にかける時間や検品基準は企業によって様々ではありますが、
皆様が購入される商品の価格には、それ相応の理由があるという事実は
ものづくりをする一人として理解していただきたく思います。



今回は検品についてお話をしましたが、ものづくりの裏側って
表には出ないもっと複雑な事情があるのです。
なので、お買い物をする時に、
「高い方は買わない。安い方を買う。」
という物差しでお買い物をしている人を見ると、少し哀しくなります。


やはり、物の価格には理由があって、高額の商品にはそれなりの訳が存在しているのです。
安い方を買うにしろ、高い理由を知った上でお買い物をする、
それもショッピングの楽しみ方の一つなんじゃないかと、私は思うのです。



ぜひ皆様も、ものづくりの裏側、価格の背景を想像しながら
お買い物をされてみてはいかがでしょう?


ものが溢れたこの世界、たまには違う視点から見ても
面白いのではないでしょうか✨

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